前回の記事でお伝えした通り、今回はサッカーに必要とされる「速さ」の3つの要素、【スピード】、【敏捷性(アジリティ)】、【俊敏性(クイックネス)】、それぞれのトレーニング方法について書いていきます。
前回の記事はコチラ↓
スピード能力向上のトレーニング方法
「スピード」は一般的に走る速さを指します。
走るという運動を分解すると【ストライド(歩幅)×ピッチ(回転)】
同じぐらいのストライドなら、ピッチが速い方が足が速く、同じぐらいのピッチならストライドが大きい方が速く走れます。
つまり、足が速い人は【ストライドが大きくピッチが速い】ということです。
それらを高める為には、足や腕の振り方、姿勢などの走るフォームが最も重要です。
正しいフォームを身につけることができれば、自然と足は速くなりますよ。
また、足の速さには体格差(筋力差)が大きく影響してきますので、小学生なら1〜2学年上の子供を目標にすると丁度良いでしょう。
速く走るフォーム
基本姿勢
つま先で走る
腕の振り方
ピッチを高める
アジリティ能力向上のトレーニング方法
「アジリティ(敏捷性)」は、速い動作を正確に行う能力のことを指します。
代表的なトレーニグ方法としては、反復横跳び、ラダートレーニング、ライントレーニングがあります。
反復横跳び
ラダートレーニング
その1
その2
ラインレーニング
その1
その2
鬼ごっこ
園児や小学校低学年など、まだ複雑なラダートレーニングやライントレーニングが出来ない場合は、親子や友達と楽しんでトレーニングができる「鬼ごっこ」が最適です。
クイックネス能力向上のトレーニング方法
「クイックネス(俊敏性)」は動作をすばやく行う能力のことを指しますが、アジリティとの違いはそこに正確性を求めず、あくまでも瞬間的(爆発的)な加速力だけ。
例えばラダートレーニングの場合、ステップに難しさを感じてしまいスピードよりも正確性を重視し消極的な動作になりがちです。
クイックネストレーニングの目的は、筋肉の最大収縮速度を維持し、鍛えることにありますので、複雑なステップのラダートレーニングはクイックネストレーニングには適していません。
ただ、簡単なステップのラダートレーニングの場合は、慣れてくると自分の最大速度で動くことができ、アジリティ・クイックネスの両方のトレーニングを兼ねることができます。
トゥータッチ
ダッシュトレーニング
あなたの子供は速い?遅い?
「うちの子供は速いよ!」という親御さんはそもそもこの記事まで辿り着いていないと思いますので、皆さん「遅い」という前提でいきます。
- 相手やボールに追いつけない
- すぐに相手に振り切られる
それぞれの課題に対して最適なトレーニングを行うことで、子供は必ず「速く」なります。
- 相手やボールに追いつけず「足が遅いなぁ…」と感じる⇒【スピード】
- すぐに相手に振り切られ「ステップがぎこちないなぁ…」と感じる⇒【アジリティ】
- 相手やルーズボールへの「反応が遅いなぁ…」と感じる⇒【クイックネス】
最後に
ちなみにですが、ウチの子供は小学校3年生ごろからラダートレーニングをほぼ毎日やっていますが、やり始めて1〜2ヶ月くすると、サッカーでの動きが見違えるように速くなりました。
5年生になった今では、シャッフルステップなんかは私サカスキコーチより速いですし、母親がみると気持ち悪いぐらい速いため笑ってしまうぐらい。
しかも、10パターンぐらいのステップなら少しインターバルを入れても僅か5分もかからないので、朝学校に行く前に玄関前でサクッとやっています。
ラダートレーニングは本当にオススメですよ!
サカスキコーチもオススメの動画マニュアル付きのラダー↓
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