少年サッカーの低学年の試合で、子供に対してコーチや保護者が、「なんでパスしないの?」と聞いたり、「パスを出せ!」と言っているのをよく見かけますが、そういうコーチや保護者に対して私サカスキコーチが思うところがあるので少し説明したいと思います。
いきなり答えを出しますが、小学校低学年ぐらいの子供(子供にもよります)にはパスを出すという概念が無いです(笑)。
そして当然のように試合では団子サッカーになります。中にはパスを出す子供もいますが、その大半はドリブルが行き詰まって苦しまぎれに適当に蹴ってるだけです。
低学年のパスは精神構造的にできるプレーじゃないですよ。
実際に指導していると分かるのですが…
サカスキコーチが低学年の練習を指導していると

コーチ、俺ねー昨日ね…

僕ねー今日はね…

・・・・
全部1人称って言うか、自分の事しか話しません。
たまに2人称が出てきても

コーチ、◯◯君が僕に◯◯だって。
など、結局は自分に対しての事しか話しません。
またこの世代の子供たちはボールに対する独占欲が半端じゃないです。
シュート練習やドリブル練習で他の人とボールが入れ違った時などは「それ俺のボール!」「違う!僕のボール!」と、チームメイト同士で揉めだします。
小さいお子さんをご兄弟でお持ちの親御さんならよく分かると思いますが、兄弟喧嘩が勃発する理由の大半はこういう物の取り合いですよね。
私のチームにも、試合中に味方がドリブルしているボールまで取りにいく子供もいるぐらいです(笑)。
そういうのを日々見ていると、1人称(自分)ばかりのこの世代の子供に、相手(味方)がいて成立するプレーはまだ難しいよな…と。

Photo by USAG-Humphreys
低学年の団子サッカー大歓迎!
このサイトを見ている方のお子さんが低学年の場合は、ドリブルばかりで団子サッカーになっても気にしないであげて下さい。
むしろそれぐらい時期の子供が試合で頻繁にパスを出していたり、来たボールをすぐに蹴り返している場合は、周りの声やミスを怖がって自分のプレー(自分で判断)が全くできていないという事なので団子サッカーをしているぐらいが丁度良いんです。
また、6年間の少年サッカーという長い目で見た場合、集団が密集する団子サッカーは個人のスキルアップに後々活きてきます。言わなくても団子になると思いますが、積極的に団子サッカーしましょう(笑)!
心配しなくても、遅くてもだいたい3年生ぐらいになれば相手(味方)を認識したプレーが自然とできるようになりますので、どうか長い目で見てあげて下さい!
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