ボールタッチ(ボールマスタリー)とは足の様々な面(部位)を使ってボールを操る能力を身につけるためのトレーニングです。繰り返し練習することでボールタッチの感覚(ボールフィーリング)が向上します。
- どれぐらいの強さでタッチすればボールがどれぐらい動く(止まる)か?
- 足のどの面でどれくらいの角度でタッチすれば、どの方向にボールが動くか?
という感覚を養えるので、サッカーを始めたばかりの幼児や初心者は、まずはボールタッチでボールに慣れる事から始めましょう。
またボールタッチはただ足でボールに触るさわるだけの練習ではありません。
足でボールに触れるということは、サッカーで使う体の動きやステップ(足さばき)も同時に行っているので、特に神経系の発達が目覚ましいプレゴールデンエイジ(~8歳頃)までにボールタッチを繰り返し練習する事は、ドリブルやフェイントなどの個人スキル習得にも大変効果的です。
ボールタッチ練習の注意点!
ボールタッチはサッカーを始めたばかりの幼児や初心者でも、きちんと繰り返し練習すれば必ずできるようになりますので、以下の点に注意して効果的に練習しましょう。
幼児や小学校低学年には飽きない工夫を!
幼児や小学校低学年にとって、きちんと同じ動作を繰り返し何度も行うことは子供にとって非常に面白くない練習です。
ときにはゲーム性(1回成功で何ポイントなど)をもたせたり、好きなアニメやキャラクターを取り入れたり、少ない回数でも良いので子供が楽しんで練習できるようにしましょう。
最初はゆっくりと正しい動作を覚える!
いきなりスピードを上げて練習するのではなく、始めはゆっくりでも良いので正しい動作を覚え、徐々にスピードを上げていきましょう。
ある程度ミスなくできるようになれば、一定時間内(30秒~1分程度が目安)に何回できるかを計り、目標回数を決めて練習すると効果的です。
「1、2、3・・」や「イン、アウト、止める・・」など、自分でテンポを刻みながら行う!
始めてのメニューや複雑な動きになると、最初はなかなか自分の思い通りに足や体が動いてくれませんが、自ら声を出すことによって少しづつできるようになってきます。
また無言で練習するよりも、言葉を発しながらトレーニングすることは、集中力が高まるとも言われていますので、積極的に声を出して練習しましょう。
まずは得意な足から始めて苦手な足は後から!
基本的には【利き足=蹴る足、逆足=軸足】ですが、ボールタッチの練習メニューの中には、逆足(軸足)の動きがポイントになるメニューもあるので、利き足=蹴る足という考えではなく、自分がやりやすい方(足)から始めてみましょう。
ボールに慣れる基本的なボールタッチの練習メニュー
ソールタップ(足裏タッチ)
足の裏でボールの上を左右交互にタッチします。様々なボールタッチ(ボールマスタリー)の中でも基本中の基本となるメニューです。
- 右足の裏でボールのてっぺんをタッチ
- 左足(軸足)で地面を跳ねながら右足を下ろす
- 左足の裏でボールのてっぺんをタッチ
- 右足(軸足)で地面を跳ねながら左足を下ろす
- ボールは踏むのではなく、足の裏で軽く触れる。
- 必ず左右交互で片足立ちになるように(両足を地面につけない)。
ソールタップの応用として、ボールを中心として円を描くよう回りながら行ったり、ボールを前や後ろ斜めに動かしながら行う練習も効果的です。
トータップ(インサイドタッチ)
足の内側(※インサイド)でボールの側面を左右交互にタッチします。
※正確にはつま先部分の側面(親指の付け根辺り)で行います。
- 右足のインサイドでボールの右側面をタッチ
- 左足のインサイドでボールの左側面をタッチ
- 膝を軽く曲げて、つま先立ちで行う。
- ボールは蹴るのではなく、インサイドで軽く押す。
トータップもソールタップ同様、慣れてきたら回りながら行ったり、前や後ろに動きながら行いましょう。
テイクストップ(アウトサイドタッチ&足裏ストップ)
足の外側(アウトサイド)を使ってボールを動かし、同じ足の裏でボールを止めます。
- 右足のアウトサイドでボールを外側に動かす
- 右足の裏でボールを止める
- 右足を外側に大きく踏み込む
- 左足のアウトサイドでボールを外側に動かす
- 左足の裏でボールを止める
- 左足を外側に大きく踏み込む
- ボールを止める時は、踏むのではなく足の裏で軽く抑える。
- ボールを止めた足をできるだけ外側に置くと次のアウトサイドタッチがしやすい。
ロールアップインサイド(アウトサイド)
インサイド⇒足の裏、アウトサイド⇒足の裏を使い、左右になめるようにボールを転がします。
- インサイド(アウトサイド)でボールを横に転がす
- 足の裏でボールを止める
- 足の裏でボールを引き戻す
- インサイド(アウトサイド)でボールにタッチ
- ボールが吸い付くようなイメージで足から離れないようタッチする。
- 軸足で地面を跳ねながら行う。
ヒールトーロール
つま先⇒足の裏⇒かかとを使い、前後に撫でるようにボールを転がします。
- つま先でボールにタッチ
- 足の裏を使ってでボールを前に転がす
- かかとでタッチしてボールを止める
- 足の裏を使ってでボールを後ろに転がす
- ボールが吸い付くようなイメージで足から離れないようタッチする。
- 軸足で地面を跳ねながら行う。
ボールタッチ(ボールマスタリー)のレベルアップ
前述の5つのボールタッチ(ボールマスタリー)は、サッカーで使う足の部位(足の裏、インサイド、アウトサイド、かかと、つま先)を使った最もシンプルで初歩的なボールに慣れる練習です。
ある程度スムーズにできるようになれば、スピードを上げたりボールを見ないようにして更なるレベルアップを図り、個人技の基礎となる少し難しいボールタッチにチャレンジしていきましょう。
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