サッカーに必要とされる「速さ」の要素として、【スピード】、【敏捷性(アジリティ)】、【俊敏性(クイックネス)】の3つがあります。
- Speed スピード
- Agility アジリティ
- Quickness クイックネス
これらはそれぞれの頭文字をとってSAQと呼ばれ、あらゆるスポーツの専門的な技術の基礎とされています。

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サッカーに必要な速さの要素「SAQ」
スピード
「スピード」は一般的に走る速さを指します。
サッカーで足が速いのは一つの武器です。特に少年サッカーでは足が速いことの優位性が非常に大きく、「足は速いけれど技術が足りない子供」と「足は遅いけれど技術がある子供」では、間違いなく前者の方が試合で活躍できます。
但し、そういう子供は中学年ぐらいまでは試合で活躍できますが、高学年になるとそこまで活躍できなくなるといのは、少年サッカーではよくある話。
学年が上がっていくと徐々に他の子供とのスピード差が無くなり、さらにディフェンス技術も上がってくるので、それまでのようにスピードに任せたプレーでは局面を打開できなくなります。
また、それまでスピードに任せたプレーで多くの成功体験を積んでいるので、スピードが無かった子供と比べて「工夫して局面を打開する」という事を身をもって学べていません。
少年サッカーの育成面から考えると「足が速ければ良い!」って事ではないという事です。
敏捷性(アジリティ)
「アジリティ」はターンやダッシュ、急なストップなどの速さだけではなく、そこに正確性が求められる要素です。
反復横跳びを例にすると、ただ左右に速く動くだけではポイントになりません。
3本のラインをまたいで超えることでカウントされるというルールがあります。
つまり敏捷性(アジリティ)は、速い動作を正確に行う能力のことを指します。
また、アジリティは神経系の身体的要素なので、生涯の中で最も神経系の発達がめざましいゴールデンエイジにこそトレーニングしておきたいですね。
俊敏性(クイックネス)
「クイックネス」はダッシュやターンなどの動作をすばやく行う能力のことを指しますが、アジリティとの違いはそこに正確性を求めないところです。
ラダートレーニングでは、「ラダーに引っ掛からないように」、または「マスを捉えるように」正確にやってしまいがちですが、クイックネスを向上されるという意味では複雑なステップのラダートレーニングは適していません。

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まとめ
サッカーの「速さ」における3つの要素。
- 【スピード】足の速さ、つまり重心移動の速さ
- 【アジリティ】様々な動作の速さ + 正確性
- 【クイックネス】様々な動作の速さ
スピードは分かりやすいですが、アジリティ、クイックネスは微妙に要素が違うため、効率よく能力を向上させる為にはそれぞれ適したトレーニングを行わなければいけません。
3つの要素それぞれのトレーニング方法がコチラ↓
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